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ファッショナブルでいたいという気持ち

私たちが自分の体をどうにかする時には、自らの判断で行っている。だが、ファッショナブルでいたいという気持ちがあまりに強い私たちは、常識さえ捨て去ってしまうのだ。足の自由を奪うハイヒールから、ありあまるほどの服を作ったりクリーニングしたりするのに使われる有毒化学物質に至るまで。私たちは、トレンディな服をクロゼットに溢れるほど詰め込みたいと願うあまり、快適さだけでなく、健康や安全性まで妥協してしまうようになった。また、ファッションへの渇望は、私たちの健康に、環境を通してやや間接的にも影響を与えている。シエラ・クラブ(アメリカを代表する、歴史ある環境保護団体)によると、アメリカで使われる殺虫剤類は、ほぼ四分の一がコットン用らしい。つまり、そうした化学物質の類が一番多く噴霧されているのがコットンだというわけだ。ナイロンやポリエステといった石油系合成繊維のほうは、大気汚染のもととなり、ゴミ処理場で分解されるまで何十年もかかる。〈アメリカ・アジア環境パートナーシップ〉(USAEP)は、テキスタイル業界は年間約五〇〇〇億リットルの水を使い、約一一万八七〇〇トンのニット生地を捨て(そのうち約六五%がリサイクルされる)、反応染料の三〇%を廃水中に流し込んでいると報告している。清掃局によれば、ニューヨーク・シティのアパレル業界だけでも、年間約三八万四〇〇〇トンのゴミを出しているそうだ。服は、実にさまざまな方法で私たちの肉体を傷つけている。なかでも大きな問題について見ていくことにしよう。