今後の戦いを制する者は誰か?今後は予備校業界でもコンピューター、インターネットを使った情報システムの活用は避けて通れない課題である。ただし、たとえばコンピューター教材といっても、参考書のページを繰るのがクリックに変わっただけでは生徒は見向きもしないだろう。とにかく文字を読むことが嫌いなのだから。とすると先に私が述べたような、家庭端末機を利用したビジュアル教材へとどうしても向かっていくのではないか。予備校に限らず、教材会社の参入もあることだろう。肝心のソフトの善し悪しを決めるのは、いうまでもなく講義をする予備校講師の力に負うところが大きい。つまり優秀な予備校講師をどれだけ多く抱えているかが、予備校の死命を制する。したがって、今後、予備校はいかに優秀な予備校講師を囲い込むかに、今まで以上に力を入れなくてはならないだろう。バブル全盛期には、予備校講師のヘッドハンティングが世の中を騒がせた時期があった。それとはやや異なった次元で再び予備校講師のヘッドハンティングが行われるようになるのではないか。もう一つは、生徒の実態とニーズを見極め、管理の徹底と小回りの利くフォロー体制で、大手とはまったく別次元の争いをする予備校が伸びてくることだろう。今後の予備校業界は、この二つ分野での争いが激化していく。われわれ予備校講師も否応なしに、この争いの渦中に身を晒すことになる。