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睡眠が学力を伸ばす根拠

受験勉強では、近時記憶であるその日の学習内容が、その日のうちにしっかりと遠隔記憶になってくれれば、それに越したことはありません。実はそのために必要なのが、「睡眠」なのです。睡眠には、「レム唾眠」と「ノンレム睡眠」があり、近時記憶を遠隔記憶に格上げしてくれるのは、レム睡眠の時間です。つまり、レム睡眠が十分に取れていないと、近時記憶が遠隔記憶にならないというわけです。こういうと、「同じ時間寝るなら、ノンレム睡眠を減らしてレム睡眠を増やせばいいじゃないか」と思われるかもしれません。しかしそこが人体の面白いところで、ノンレム睡眠は睡眠時間の長さに対応して変動するということがあまりありません。つまり、睡眠時間を削った場合、優先的に削られるのはレム睡眠なのです。これにはちゃんと理由があります。ノンレム睡眠中、脳はいくつかの大切な働きをしていますが、その中で最も重要なのが、脳のクールダウンです。脳が働くと、とても多くの熱を出します。これをクールダウンさせないと、脳のタンパクが変性してしまうのです。また、クールダウンの他にも、ノンレム睡眠は脳の神経伝達物質の量を増やすといラ役割も担っていて、これが十分できないと脳のシステムが破綻してしまいます。ノンレム睡眠は脳にとって削れないものなのです。どんなに睡眠時間を削っても、脳がその機能を維持するために必要な時間をがんばって取るように働くのがノンレム睡眠です。それに比べてレム睡眠は、まだ全てが解明されたわけではないのですが、おそらく近時記憶を遠隔記憶に置き換えることが役割の大きな柱であると推測されています。それともうひとつ、その日に起こった嫌なこと、心配なことなどの心理的なトラウマを睡眠によって軽減させるという役割もあります。