親になんか嫌われたって構わない。友達だっていらないと思った。もちろん勉強どころではなく、恋人と一緒にいる時以外は常に上の空だった。今思うと、ものすごく幼稚で愚かだった。そのとき通っていた学校の学費や衣食住は親が面倒をみてくれていたのだから、どう考えても間違っているのは私である。それに親も、勝手なことばかりをする娘に対する怒りと共に、純粋に心配もしていたのであろう。それは今本当に申し訳なく思っているのだが、それでもやはり、あれは大きな通過儀式だったと思えてならない。その後、親との関係は回復したけれど(だがあれ以来親は私にどこか不信感を抱いていると思う)、両者の間には確実に距離ができた。お互いに孤立した個人だということを身にしみて知ったのだ。だから親と私は礼儀正しい関係をもつことができるようになった。今は昔とは別の意味で、親には心配と迷惑をかけてはいけないと心から思う。その恋人とは結婚できなかった(してもらえなかった)のだが、あのエネルギーをもったまま結婚してみたかったなと今でも思う。まあ、たぶんすぐ離婚していただろうけど。私は若いうちに結婚するのは、すごくいいことだと思う。まだ恋愛の駆け引きや、他にもっといい人がいるのでは、なんていう邪念が生まれる前に「この人しかいない」という一点の曇りもない感情をもって結婚に突っ走ることができるのは、ある限られた年齢までだ。それに早く結婚すれば、子供が生まれても手が離れるのが早いし、こんなことを言うのはなんだけれど、駄目そうならさっさと離婚して、いくらでもやりなおしができる。若くて愚かなことは、全然悪いことではない。若くて愚かだからこそ、絶壁からダイブするように結婚に飛び込んでほしいものだ。