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嘘が真実に変わっていく話

自慢するためか自分の担当する漫画雑誌を枕元に置いたのだ。「今度、あんたをブッキングするよ」「ブッキング?なんのことかしら?」「雑誌に出たいんだろ?グラビアーアイドルの話」「何?それもお義父さんが決めたことですか?」「違うよ。あんたが俺に言ったんだよ。この間やった時。グラビアーアイドルやりたいって。今度、綺麗な写真を搬ってほしいって。俺に頼んだんだよ。忘れたのか?」「そうだった。ごめんなさい」これが妹の願望だとしたら、話を断ち切るわけにはいかないと思った。だから男が望むように鞄から出した水着に着替えた。男の趣味なのか、眼鏡もかけた。男は私にポーズを取らせて、デジタルーカメラで写真を撮った。シャッターの音は心地よかった。また太った中年男は愛撫を始めた。身体じゅうの汗を吸い取られるみたいになめられながら私は話を続けた。「ここまで私、電車で来たんです」「そうかい。それで?」「電車に揺られていたら気持ちよくて眠っちゃったんです。そしたら浅い眠りのなかで夢を見たんですよね」「そう。どんな話?」「嘘が真実に変わっていく話」「なんだ、それ。どういうこと?」「たとえばあなたが誰かに似ているとする。そうだな。私が病院に入院していた時に世話になった看護師にすごく似ているんです。それで私はあなたにこう言う。その節はお世話になりました。